![]() | 「ちきゅう」は大きく分けると船体部分と掘削部分の二つに分けられます。
タンカーの様な船に掘削機器を装備した大きな工場を搭載した様な船となっています。(実際に原油タンカーを改造して、ドリルシップとなった船も存在します。)機関部は通常の船舶と同様、船体部分の機器関係を担当しています。機関部として、通常の船舶と大きく異なる部分が3点あります。 1点目は、定点保持の為に船首側に3基、船尾側に3基のアジマススラスターを装備している点です。 アジマススラスターはタグボートにも装備されている、360度どの方向にも推力を発生させる事の出来る推進器で、「ちきゅう」はタグボートを船首に3隻、船尾に3隻抱えている様な船舶と言えます。 2点目は、推進器であるアジマススラスターが電気駆動である為、プロペラを駆動する主機が無く、発電機関のみと言う点です。この為、機関制御室(ちきゅうではエンジン・モニタリング・ルームと言います。)には主機操縦ハンドル等は無く、大きなパソコンの様なコンソールが並んでいるだけとなっています。3点目は、機関室が2つある点です。片方の機関室に定格出力5000kwの発電機が3台、2500kWが1台装備さています。そして、夫々の機関室に独立した冷却システム等の補機類が装備され、万が一片方の機関室が使用出来なくなった際でも、最低限のプラントの維持・掘削操業の維持が可能となっています。 |
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