株式会社グローバルオーシャンディベロップメントは、日本郵船グループの一員として、海洋資源開発ならびに海洋地球観測などを使命とする大型船舶に海上職員を派遣し、海洋科学の発展ならびに海洋資源開発に貢献しています。
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私の仕事三次元物理探査船「たんさ」 二等航海士:青﨑 徳道

安全運航は日頃のコミュニケーションと発言しやすい雰囲気の職場が基本

職場(本船)の紹介
 「たんさ」は、日本周辺海域における石油・天然ガス資源の探査を目的とする日本で唯一の三次元物理探査船です。本船でデータを取得しそのデータを処理することで、海底下の地下構造を可視化できます。海底下を立体的に見ることが出来る3D地図を作製しているイメージです。
世界有数の広大なEEZを有する日本の周辺海域には、近年における調査により豊富なエネルギー資源や鉱物資源の存在が確認されています。本船により取得されたデータにより、日本周辺の資源が発見・開発され日本の未来に貢献する。「たんさ」は大きな使命を持って、日々調査を行っています。

現在の業務
 私は、航海士として乗船しています。調査海域に行くまでは通常の航海士と同じですが、調査が始まると様子が一変します。「たんさ」ではデータを取得するために、8,000mにも及ぶ探査用ケーブル10本(100m間隔)を曳航します。曳航中はケーブルが絡まないように、調査部の担当者と24時間監視しながら操船する必要があります。また、8,000mものケーブルを100m間隔で10本曳航するということは、長さ8,000m幅900mの超巨大物体が移動することになります。操縦性能制限船になりますので、本船が曳航している巨大なエリアに入らないよう他船に避航依頼する事も、航海士の重要な役割になります。ケーブルは水中にあるため他船からはケーブルは視認できません。その為、接近してくる船舶にVHF等あらゆる手段でコンタクトをとり、本船の状況を伝え避航依頼をします。調査が終わりケーブルをすべて揚収すると、操縦性能制限船から一般船に戻ります。自ら避航することが出来る安心は、本船でしか感じることができないでしょう。

仕事する上で大切にしていること
 日頃からコミュニケーションをとり、遠慮なく話しやすい雰囲気にすることを大切にしています。
船舶・機器の性能は向上し、船舶運航は以前と比べ飛躍的に安全に航行できるようになりました。しかし、環境をいかに整備しても、最終判断は人間が行うものです。ただし、人間はミスをすることもあり、これは変えようのない事実です。
これを防ぐには、疑問を抱いたときには遠慮することなく報告し、伝えることが大事だと思います。その為には発言しやすい雰囲気が必要になりますので、普段から遠慮なく話しやすい雰囲気にすることを心がけています。発言しやすい雰囲気の職場は、たとえトラブルが起こっても、相談や報告ができやすくなり、迅速に対応できるようになるものです。普段の何気ない会話でコミュニケーションを図ることが、結果として、日々の安全運航・安全作業につながっていくものと思います。

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