株式会社グローバルオーシャンディベロップメントは、日本郵船グループの一員として、海洋資源開発ならびに海洋地球観測などを使命とする大型船舶に海上職員を派遣し、海洋科学の発展ならびに海洋資源開発に貢献しています。
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私の仕事三次元物理探査船「資源」 二等航海士:飯野 遥

コミュニケーション第一 多種多様なメンバーと共に海底地層構造の探査を支える

職場(本船)の紹介
 私は三次元物理探査船「資源」に乗船しています。資源は経済産業省が保有し、JOGMECにより運航されています。主に石油や天然ガスを探査する目的で調査を行っています。調査方法はエアガンと呼ばれる装置から音波を発信し、ハイドロホンを内蔵したストリーマーケーブルと呼ばれるケーブルで音波の反射波を受信することで海底の地層構造を調べます。日本では今までストリーマーケーブル1本で行う2次元探査が主流でしたが、「資源」では複数のストリーマーケーブルを用いる3次元物理探査を行っています。これにより、より詳細な地層構造の把握が可能になります。現在は海外からの技術移転を受けている最中です。様々な経歴をもつ様々な国の人と一緒に仕事をするので英語によるコミュニケーションが欠かせません。

現在の業務
 「資源」ではナビゲーターの仕事をしています。ナビゲーターの主な仕事はストリーマーケーブル及びガンアレイの位置情報の取得及びデータの管理です。これらの情報は、実際にデータを取得している位置及びデータの密度を知る上で重要です。さらに、観測中の測線誘導も行っています。「資源」では観測室からコンピューター制御で誘導をすることができます。データの取得状況を見ながら船速及び船の左右方向の位置調整を行うことができます。また、期間内に効率よくデータを取得するためのプランを提案するのもナビゲーターの仕事です。時には荒天等で予定通りに調査ができない場合もありますが、なるべく期間内に調査を終わらせることができるように常に考えています。また、ストリーマーケーブル及びそれに付随する機器の投入、揚収作業、各機器のメンテナンス作業等も行います。デッキ作業等も行うため、体力も必要です。

仕事する上で大切にしていること
 コミュニケーションを第一に考えています。船内には様々な仕事にかかわっている人がいます。どの仕事が欠けても調査を円滑に行うことができません。また、様々な経歴を持つ人、国や文化の違う人が一緒に仕事をするので時には行き違いや誤解が生じることがあります。調査を効率的かつ安全に行うために細かい点でもきちんと確認、伝達するよう心がけています。時には船内のミーティング等で通訳をすることもあります。特に安全に関するミーテーイングでは、誤解が生じると即事故につながる恐れがあるため、全員が正しく内容を理解できるよう心がけています。日々の雑談の中でいいアイディアが浮かぶこともあるので、休憩の時間も大切です。休憩時間には運動をしたり映画を見たりして翌日の仕事に備えてリフレッシュしています。

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