掘削技術を持ち帰れ。(その2)

  (独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)が建造した地球深部探査船「ちきゅう」。 (株)グローバル オーシャン ディベロップメント(GODI)は運航関連業務をはじめ、 さまざまな形で本船に協力しています。人類未踏の地球深部への掘削を実現する高度な技術を学ぶため、 米国で研修中の松尾 豪貴さんの日々を紹介します。
松尾 豪貴(まつお こうき)
2001年NYK入社。
機関士としてコンテナ船、LNG船に乗船。
07年4月からGODIに出向

オイルメジャーでの研修
   泥水基礎の講義が終了し、現在はChevron社のトレーニングセンターに移り ました。ここでは海洋掘削技術を学んでいます。講師はオイルメジャーのBP社やExxonMobil社、Chevron社などに勤める 経験豊富な掘削技師たち。生徒は泥水基 礎講義まで日本人のみでしたが、本講義よ り国際色豊かになり、各国の石油会社社員と一緒に受講しています。私たち以外はみんな、掘削の経験があり、中にはプロの掘削技術者もいるので圧倒されてしま いました。
日本では学べない
Halliburton社では企業だけでなく、世界 中の大学からインターンシップ 生を受け入れて掘削技術者を育てています。石油資 源の乏しい日本では、石油産業や掘削技 術といってもピンとこないかもしれません が、ここヒューストンで 研 修を受けて掘削技術の奥深さに驚くととも に 、オイル ビ ジネスの巨大さをまざまざと 思 い 知らされ た気がしました。オイルメジャー の 本 場で身に付けた最新の掘削技術を生かして、「ちきゅう」で掘削する日を待ち 望 んでいます。



↑陸上石油掘削施設

↑Chenvron社での講義

↑一緒に渡米した研修メンバー
(左から飯箸唯路さん、副島広道さん、大井拓也さん、松尾豪貴さん)

地球深部掘削イメージ

研修こぼれ話???

南部なまりに悪銭苦闘???
   掘削研修前、ヒューストンの南約100キロメートルにあるガルベストンで語学研修を受けた。最初は不安だったが、日本人相手のビジネス英語に慣れた先生は教え方が とてもうまい。現地の習慣や文化、宗教なども幅広く知ることができた。しか し、掘削現場は違っていた。生粋の テキサス人から強い南部なまりで話 し掛けられると、何を言っているの か簡単には理解できない。ちょっと 先が思いやられる……
さらばメートル
   英語の次に苦労するのが掘削で使われる単位、ヤードとポンド。長さをはじめ容積、重量、密度、圧力、粘度といったすべてに おいてメートル法の単位は使わない。慣れるまでイメージが つかめない。しかも、十進法でないからやっかいだ。ええっと、1ヤードが3フィート、1フィートが12インチ……と換算する毎日が続く

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